後期高齢者医療制度(長寿医療制度)とその概要

後期高齢者の保険証って?

老人保健法で定めた制度から、高齢者の医療に関する制定が長寿医療制度(後期高齢者医療制度)へと変更された事で、健康保険に加入していた75歳以上、若しくは一定以上の障害を持った65歳以上の高齢者の方は、強制的に健康保険から脱退する必要が生じました。

 

 

つまり、今まで持っていたこれまでの健康保険の保険証は使えなくなってしまう、という事です。

 

今はまだ制度の切り替えの途中ですので、今までの保険証でも1割(高所得者は3割)負担という事になっています。しかしこれも、将来的にはもう使うことができなくなってしまいます。

 

では今までの保険証の代わりに発行される新しい保険証はどういったものかというと、県後期高齢者医療広域連合によって発行される後期高齢者医療被保険者証という保険証になります。
後期高齢者医療制度が長寿医療制度へと今回名前が変更されたので、もしかしたら、今からは長寿医療被保険者証という名称に変わる可能性がでてきました。

 

つまりこの保険証が、今からの高齢者が病院等に持って行った場合に、病院の窓口で見せる保険証になるのですね。

 

高齢者が病院で診察を受ける際、今までは健康保険証に加え、さらに医療受給者証という証明書が別途必要でした。

 

しかし、今回、高齢者と健康保険加入者との明確な区分が生じたことでその証明書は必要がなりなりました。

 

従来2枚必要だったものが今回の改正で、1枚で十分になった、ということになります。

 

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ただ注意しないといけないのは、新たにこの後期高齢者医療被保険者証が発行されているということを知らずに、自宅に届けられた今回発行された新たな保険証を捨ててしまったという高齢者の方が現在非常に多くなっているようです。

 

このような事態になったことを受けて、政府や自治体の事前の告知が不十分だったり、不用意だったりして、誰の責任なのかは様々な所から、様々な意見がでてきています。

 

 

この混乱の度合いをみると、もうちょっと他の方法があったのではないかと私には思えます。

 

参考までに新しい保険証を無くした場合、再発行は市役所の窓口で行われているようです。

 

殆どの市町村には長寿医療制度(後期高齢者医療制度)専門の窓口が設置されていますので、窓口で問い合わせれば大丈夫でしょう。