長寿社会課の役割とは？
世界トップクラスの長寿となった日本では、高齢者がどのような生きがいや趣味をもって、豊かな生活をして、残りの人生を全うできるかどうかということは、日本人すべての大きな課題かと思います。
なぜなら今は若くても、人は必ず老いるからです。
そのような大変重要で、解決がすぐには困難な課題を少しずつでもいいから解決しようということで、「長寿社会課」と呼ばれる課があるところが、各市町村の中には存在しています。
長寿社会課は、日本全国の色々な市町村にあるのですが、その大部分は同じ理念のもとで存在しています。
その理念とは、すなわち「高齢者の余生の充実とサポート」です。
この「高齢者の余生の充実とサポート」をもう少し詳しく説明しますと、
「高齢者が退職等で仕事をリタイアし、その後は年金生活を送るという中で、その後の人生で何を目標にし、何をもって人生の終盤を彩るかという事を、積極的に提案ることで、明るく前向きな人生を送ってもらおう」という事になります。
長寿医療制度（後期高齢者医療制度）の導入によって、高齢者の方の多くは経済的な事に関して多くの不安を抱えるようになったかと思います。
多くの高齢者の中には、長寿医療制度（後期高齢者医療制度）が施行された事で、今まで楽しみにやっていた趣味ができなくなった、趣味がこれといって無い自分にとって、唯一の楽しみだった食事が貧相になってしまって、本当に楽しみがなくなった、という人もいると思います。
まさに、そういった様々な不安・不満を持った高齢者をサポートするのが、長寿社会課の役割になってきます。
長寿社会課では、主に高齢者の方へレクリエーションを行ったり、就職の斡旋や講座などを行ったりして、高齢者の生活を支えたりする一方で、高齢者同士のコミュニケーションをさらに充実させたりという活動を行っているのです。
また、事務的なことに関していえば、助成金の給付や税金の控除など、高齢者には制度が複雑で、中々十分に理解がし難い事柄に関しても、わかるまで懇切丁寧に説明をし、高齢者の不安や負担を少しでも取り除くよう努力しているみたいですね。
長寿医療制度（後期高齢者医療制度）によって将来への不安がさらに増した高齢者にとっては、このようなところがあるということで、ありがたい存在と言えるのではないでしょうか。