後期高齢者医療制度(長寿医療制度)とその概要

後期高齢者医療制度のポイントその3

長寿医療制度(後期高齢者医療制度)によって、後期高齢者が支払う保険料には大きな変化が生じました。

 

それでは、もう一方の医療費に関してはどうなったのでしょうか。

 

 

2008年4月現在では、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)による医療費の変動はありません。

 

以前同様に、通常は1割の負担、一定以上の所得がある現役水準の所得者に対しては3割の負担となっています。
しかし、75歳以上ではない一般の高齢者に限ると、話は変違います。

 

現在70〜75歳の前期高齢者と呼ばれる人々に関しては、以前は1割の負担ですみましたが、2009年の4月以降では、窓口負担が2割になっています。
なんと一気に、2倍の負担増です。
ただでさえ景気の動向が不透明ですが、さらに医療費の負担が倍になっているのです。

 

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できる限り負担を減らすよう、該当する人とその家族は今後さらに厳しい負担を強いられることは間違いないでしょう。

 

 

ただし、入院時での居住費や食費に関しては、これまでと同じく変わりはありません。

 

負担する内容も、居住費は一日ごとに、療養病床の場合は一食ごとに支払い、療養病床以外では、一食ごとに標準負担額を支払うという制度のままです。

 

一方、高額医療費の支給に内容に関しても、今までと同じになります。

 

ここで高額医療費制度について説明しますと、高額医療費制度とは、一ヶ月間の医療費の窓口負担額が限度額を超えた場合に、請求する事によって限度額を超えた分を返金してもらえるという制度になります。

 

ですので、長寿医療制度(後期高齢者医療制度)に変わったから、高額医療費制度を使用できなくなってしまう、という事ではありませんので、それに関しては心配をする必要はないことになります。